「逃げた記憶」と「手が届かないもの」
遠回しには言わない。
私にとって、マスコミの就活は、
「逃げた記憶」と「手に届かないもの」でしかなかった。
MBSに1次で落ちたあの日、目の前が真っ白になった。
フィードバックは動画に関することだけであった。
もしかしたら、他の曲でエントリーシートを出していたら受かったのかもしれない。
しかし、私にはそんな勇気も元気もなく、やめてしまった。
私にとってテレビ局でのテレビ制作は憧れである。
別に制作会社でもいいじゃないかって思うかもしれないけど、そうじゃない。
私は大きいところでテレビを動かしていきたいんだ、と思っていた。
でも、恐らく私の中に、世の中を変えられるようなエンタメの才能はたぶんない。
努力をしているわけでもない、努力する才能もない。
テレビ局に入って仕事をすることを今でもたまに妄想したりする。
新卒の切符を使えばかなえられることだったのかもしれないのに、
私はその挑戦をやめてしまった。
私はいつまで挑戦しないつもりだろうか。